夏に一度、両親に会うかも
(8月10日の記事から読まないと分かりません)
今年の夏、姉夫婦と時間が合えば、一度実家に帰る予定だ。
東北の祖父母の家に行く案もあったが
甥っ子が、「じいちゃん(←私の父の事)と電車とお城がいい」と。
え~…。じいちゃんがいいの…マジで~…という気持ちだが、甥っ子のいうことにNOとは言えず、「じゃぁ実家で…」と。まぁいずれ行かなきゃだからいいんだけど。
両親にはもう何年会ってないだろうか…。
気付けば自分もしっかり大人になってしまった。
小さい頃、養子に出されてたのなら、きっと私の人生は変わってたんだろうな。
けど養子に行く話もなくなり、両親に育ててもらったから今の人生なんだ。
楽しいこともあったけど、ただ本当に辛かった。
母の躾は度を超えていた。よそ様の家に上がった時は「あらー行儀がいい子」と言われた。母はそれを言われ満足げだった。
虐待まじりの躾のおかげでどこに行っても褒められた。
ただ母は「母」のときもあった。
一度、母に泣きながら抱きしめられたことがある。
幼稚園の頃か、それより前だろうか…。
母に構ってもらいたかったが、構ってもらえず、かといってどうやって甘えていいかも分からなくて…。
ふと、絵本に、
河童は独りぼっちで寂しいから、川で人の足を引く
的なことが描かれていたのを想いだし、
「カッパはひとりぼっちでさみしいみたい。本当はあそびたいし、いっぱいおしゃべりしたいんだって…」とボソっと言ったら、
母がいきなり泣きだし、抱きしめてきた。
正直、その時は母が泣いている意味が分からなかった。
が、大人になった今、何となく分かった気がする…。
でも日常のほとんどは、ぐったりするまで殴られてた。
幼稚園でも自分の不器用さはヤバかった。
自分の気持ちを人にうまく言えず、自分よりも友達を優先してしまい、我慢してた気がする。
先生に「大丈夫?」と心配されても、全然大丈夫じゃないのに「だいじょうぶ」と言ってしまい…。
上手く甘えられなかった。卒園式のメッセージカードに「もっと、あまえてください」と書かれてしまうほど、ホントに下手くそだった…。
今よりも小さい頃の方が他人に気を遣ってたと思う。
嫌われたくなくて。
今、べつに嫌われてもいいやって気持ちがあるから、昔ほど人に気を遣わない。
でも自分の事を大事にしてくれる人や、大事にしてくれる周りの人たちは大事だ。
だから大事な友達の旦那さんや子供も大事。
姉の旦那さんのの両親に年に1回くらいしか会うことないけど、『姉の旦那を生んだ人なんだ…』と思うと大事。
小学校にあがり、自分の気持ちが上手に言えないのもダメだったんだろう…。
体のアザにつけこまれ、男子にいじめられ、物がよく無くなった。
「……かえして…」と言っても「とってねーよ!」と嘘をつかれ、返してもらえなかったりで。
誰も助けてはくれなかった。見て見ぬふりだ。
しょせん人なんてこんなもんだ。
だから授業中が一番ラクだったんだ。誰も何もしてこないから。
そのころ毎晩泣いていたせいか、目はいつも腫れぼったかった。
ただ、小さいころから記憶力はいいほうで。
いじめてきた男子の名前は今でも全員フルネームで覚えてる。
小4の時だっただろうか。同じクラスにほどよくいじめてくる男子がいた。
そいつとキャバクラで再会したことがある。
24歳のころ(キャバ嬢している時)たまたまその男が会社の人たちとキャバクラに遊びにきて、私が隣についたんだ。
最初は気づかなかった。
でも出身地や小学校の話をしている時に気付いた。
恐る恐る名前を聞けば、まさにそいつで。
(あー…こういう再会もあるのか…。さて、どうやって仕返しをしようか…)と悩んだが、聞けば嫁も子供もいると…。
流石に子供がいる男に仕返しはできない…。悔しかった。
ただ「連絡先教えてよ!今度ご飯行こうよ!」と誘ってきた。
既婚のくせに…。
その男を心で笑った。
目の前にいるのが「私」だと知ったらどんな顔をしたのだろうか?
でも、仮にその男が、小学生の頃 私に優しかったら……再会したとき、仕返しを考えるのではなく、私は何を考えたんだろう…?
昔はありがとう!と礼でも言ったのだろうか?
小さいときの私は笑ってなかった。
ここ数年…というか、東京にきてから自然に笑えるようになったんだと思う。
東京にきていろいろあったけど、小さい頃に比べたらホント気持ちがラクで。
昔ぞんぶんに笑えなかった分、今笑っているだけだと思うけど。
逆に東京に来て泣いたのは数回だ。昔、泣きすぎただけだ。
って考えると
一生で、笑う回数も、泣く回数もだいたい決まっているのかもしれない…。
さて…。
今年の夏、親の前でも私は笑顔でいられるかね