人の縁てのは偶然じゃなくて必然なのかも

別にT(借金2000万の男)と仲が悪くなったわけではない。
ただ出会って5年も経ち、恋仲ってよりも家族のような感じになってしまった。



個人的にはそろそろ結婚して子供が欲しいな…と思っていたが、言い出すタイミングがなかなかなくて…言えなかった。

心のどっかでは『Tとずっと一緒に居るのは無理なのかもしれない…』と諦めはじめていた。

 

 


夜の仕事もそろそろあがろうかなって思った。だから久々昼間の仕事に復帰。
もう心療内科にも通わなくても大丈夫にはなった。

 

 

別に仕事に不満はなく、毎日ルーティンではあるがそれなりに楽しかった。

 

 

 

ある日、会社のお手洗いに行ったら鮮血がでた。月経でもないのに大量の鮮血…。
疲れて血尿になったのかな?と思い、会社の人に事情を話し、そのまま病院に行かせてもらった。
近所の泌尿器科に行ったが、医師からは特に何も言われなかった…。

 

 

その夜たまたまR君から電話が来たので、『血尿』の事を話したら、R君に婦人科に行けと言われた。

 

 

そのころ たまたま区から無料の子宮頸がん検診の案内が来ていたので、近所のクリニック(婦人科)で検診してもらった。
「月経以外でも血が出るんです…」と医師にさらりと伝えた。

 


実はこれが人生初婦人科…。



本来、区からの無料検診の結果は約3週間後らしいが、
検査している時からカーテンの向こう側があわただしくなり、
看護師さんの小走りする音や「結果を早くもらえるようにしてみます」って声が聞こえ怖くなった…。

 

検査後医師は、「ちょっと子宮頸が荒れていて…検査結果を早めに出すようにするから来週来て下さい」と私に優しく言った。

 

 

夜、R君から電話で「検診どうだった?」と訊かれ
「検査結果早く出すようにするから来週来てくださいって言われた…」と答えたら、
「明日、会社休んで大学病院とか大きい病院で検査してきな。明日、ちゃんと行ったか夜電話するからね。絶対病院行くんだよ。」って念を押された…。

 


翌日、言われた通り大学病院に行って、待合室で2時間待ち、
やっとの事で診てもらえると思ったら、女医さんの口から出た言葉は「昨日クリニックで検査したんなら、クリニックの検査結果出てから紹介状持って受診しに来てください。今日うち(病院)で出来ることはないですから」というサラッとした追い返す言葉だった。


私もR君に「夜電話するからね」と言われているので、何もしないで帰るわけにはいかない。
面倒臭そうにしている女医を軽く言葉でなじり、無理やり検査してもらった。

 

女医曰く「不正出血だろう」とのことで結果も出ないうちからなぜか大丈夫だと言っていた…。
なんか分からないけど不安になった…。

私とあまり年齢の変わらなさそうな女医さんは検査結果も出ないうちから「大丈夫」を連発する。
自分の体の異変は自分が一番よく分かっている。簡単に大丈夫と言われたくない。異変があるから病院に来ているんだ。

検査中も向こう側に居る看護師は笑いながらお喋りをいていたりで。うんざりした。


 

ホントにその女医さんの対応に腹が立った。診察室を出るときも、下を向いてカルテ書きながらダルそうに「お大事に~」って…。
やっつけか。

 

 

夜R君から電話がきて病院に行ったか確認された。

 


R君に「明日、会社休んで大学病院行きな」って言葉には未だに感謝している。
たぶんあの日電話してなかったら病院に行かなかった。

 

 

一週間後クリニックに検査結果を聞きに行ったら「異常なし」だった…。
一応検査結果を貰って、紹介状を書いてもらい、そのままこの前の大学病院に行ったら、あの女医さんに、ほらね?と言わんばかりにあっさりと塩対応された。
だが、大学病院の検査結果は「異常あり」で、また違う検査をしなければいけなかった。
それでも女医さんは「大丈夫だと思いますけどね」と、私に言ってるのか、自分に言い聞かせてるのか分からない発言をしていた。

 


不安になって、都の窓口(患者専用の窓口)に電話をし、女医の対応等話したら、すぐに大学病院に連絡がいったらしく、大学病院の婦人科から直接連絡が来た。
素直に「今後、他の検査もしなければいけないのなら違う病院に行きたい。紹介状を書いてほしい」と言ったら「最後までうちの病院で診ます」と阻止された。
女医さんの対応の悪さからの不安、別にストレス溜めながらその女医さんに診てもらいたくはないと伝えたら、女医さんは電話口で泣きながら「最後まで私が診ます」と言ってた…。
そこまでしてなんで患者を診るのだろうか…。なにか隠したいのか…。

 

その都からの注意のせいか次の検査時から、診察室には医者が2人、看護師はベテランのようなかっぷくのいい女性になった。

 


診察台に乗って、酢酸を塗られ、膣の中の一部を切り取られる。今度はその切り取った部分を止血するために、焼かれる…。
めっちゃ痛いし、知らない人に触られると気絶する症状が再発してしまい、検査後倒れた…。


女医はもしかしたらこの気絶をカルテに「喘息」と書いたのかもしれない。



後に手術になるんだが、
手術前日、麻酔科の先生や看護師さん等回診にくる人くる人に「喘息は大丈夫ですか?」と訊かれた。
が、私は喘息でもなんでもない…。
麻酔科の先生に「私喘息じゃないですよ…」って言ったら「カルテに書いてありましたよ」と言われた。

 

 


いろいろ不安なまま検査は続いた。

 




ただ人の縁てのは偶然じゃなくて必然なのかも。
R君に出会ってなかったら病院になんて行ってない